つい先日、半年間学んだコーチングのクラスが終了しました。
コーチングって凄いなって思ったのは、最後の最後まで何らかの気づきがあるという事です。
卒業の日のレッスンでは、それまで受講した感想を各受講生が発表し、講師の方々や他の仲間が、その人に対するフィードバックを行いました。
その時のフィードバックで、今まで自分で気づいていなかった良さを知ることができました。卒業のプレゼントみたいで、とっても嬉しくありがたかったです。
コーチングのセッションは、コーチとクライアントの会話形式で進みます。
クライアントが話したい内容について、そのセッションでどのような結果を得たいのかを設定し、現状と目標に対するギャップを明らかにし、コーチからの質問などでクライアントの回答を通じて、気づきを得てそして行動につなげる、という流れがあります。
私もクライアント役の時には、色々と悩んでいる事やモヤモヤしている事について、テーマを決めてセッションをしてもらうのですが、例えば自分で認識している事と、周りが客観的に感じることには、隔たりがあったりします。
それをコーチングのセッションを通じて気づいたり、新しい考え方を知って取り入れる事になります。
コーチングのセッションではないのですが、卒業の日に、私もこの6か月を振り返っての発表を行って、その事に対するフィードバック(他の人からの客観的な意見)を受けた事は、まさに自分の認識と周りからの感じている事に対するギャップを気付かされました。
私が、コーチングを学びだしたきっかけでも書いた通り、私はコミュニケーションに対して苦手意識がありました。
「ああ、言えば良かった。」「こんなこと言わなければ良かった。」など、後で後悔することが多いんです。
その他にも、特に大勢の前で話す事、たくさんの人と話すシチュエーションや、初対面だったり、知らない人に話しかける事は、胃がぎゅーとなるくらい苦手です。
多分、周りから良い印象を持ってもらいたい願望があって、自分の中でコミュニケーションのハードルが上がるからだと思います。)
私は、コミュニケーションが苦手と思っていたのですが、フィードバックの時には「分かりやすく伝えている」「言葉のチョイスが良い」「コミュニケーションで悩んでいるように見えない」、「ロジカルに話をする」といったような意見をもらいました。
「あれ?それらができていれば、コミュニケーション苦手なはずではないはずなのに、なんでコミュニケーション苦手だと思っているんだろう??」と、心に引っ掛かりました。
フィードバックをきっかけに、頭の中でぐるぐる考えたところ、確かに大人数だとか、初対面の人に対するコミュニケーションは苦手意識はあるけれども、慣れた人や少人数の間でのコミュニケーションなら、緊張もしないで自分の言いたいことが伝えられやすいのかもということに気づきました。
自分の足りない場所にばかり気を取られていて、自分の持っている他の良い部分というのを気付けなかったですですが、客観的にな意見を複数の人からもらうことでやっと自分の良さについて気づいて認められました。
コミュニケーションは、色々なスタイルがあって、苦手なコミュニケーションスタイル(大人数とか知らない人に対してのもの)と、得意なコミュニケーションスタイル(少人数で知り合いに対してもの)がある事に気づけました。
コーチングを学んでいる時には、セッションの練習の時に相手役の人だけではなく他の生徒や講師の方々のフィードバック、意見も聞くことができるので、本当に多種多様な意見を聞くことができました。
このような周りからの客観的な意見というのは、日常生活ではあまり得ることが難しいと思いますが、コーチングを受けることで、少なくともコーチという別の人間1人からの客観的な意見を聞くことができるので、自分の気づかなかった点というのが知ることができます。
一つの事柄でも、見方が変われば違った気づきがあります。気づきが多ければその後の行動も変わってくると思います。
あと、基本的にコーチングというのは、批判であったり否定するような言葉がけはありません。全肯定して受け入れてもらえる環境の中でのフィードバックは、自己肯定感が爆上がりしますし、それに伴い安心感を感じられる状態になります。
安心して、自分の気づかなかったよさを知ることで、前向きに行動していけるような気がしています。
私は、自分はコミュニケーションが不得意なのではなく、苦手なコミュニケーションスタイルがあって、それに対して苦手意識を持っていただけで、得意なコミュニケーションスタイルの時には大丈夫。という事が分かったので、今後は自信をもってコミュニケーションをとる事ができるのではないかと思います。