これまで登山をしてこなかった私ですが、月山の登山と富士山の登山を経て自分の中の変化にいくつか気づきました。
それは何かというと、体力と判断力がついたことです。今回は、そのことについて少し詳しくお話していきたいと思います。
元々の私の体力と判断力なのですが、私は普段事務の仕事をしています。なので、あまり意識をしないと体を使ったりしませんし、仕事もルーティンなので慣れてしまいそんなに頭を使うことがありません。
体力面については、普段は1日1万歩を目指して歩いたり、階段があればエスカレーターは使わずに階段を使うようにしていたり、あと週に何回かはストレッチのクラスをオンラインで受けています、その程度です。
何も運動していない人に比べたら、少しは運動をしている方かもしれません。ですが、そんなに負荷の強い運動というわけでもないです。
登山を始めて、ずっと山を上ったり下ったりするわけなので、まずは持久力がつきました。
これまではどちらかと言うと、短距離とか瞬発力を必要とするようなスポーツの方が得意で、マラソンとか持久力を使うものは苦手でした。なので、走ってもすぐ息が上がってしまっていました。
登山をすることで、ゆっくりペースで長い時間運動し続ける身体の使い方に慣れたので、一定のペースで運動し続けることができるようになり、息も上がりにくくなりました。
また、登ったり下ったりの過程で、股関節をよく動かすので、股関節周りも強くなった気がします。駅の階段とかも苦がなくスイスイと上れるますようになりました。
筋肉も、今までウォーキングとかだとあまり付きにくかったのが、上り下りで今まで使っていなかった脚の筋肉を使うことで、特に足の裏側に筋肉がつきました。
登山はウォーキングと違って、平行移動ではなくて上下運動なので、足を動かすことで腸も刺激されて排泄力が増しました(自分比)。
このようにして、登山で平坦な街中では鍛えることが難しい体のパーツを鍛えることができたのです。
次に判断力についてです。
私は、登山はできるだけ天気の良い時に行いたいと思っていて、天気予報を見ながらいつのタイミングで登ろうかということを考えています。
先の予定は、特に山の天気の予定は読みにくいので、色々な天気予報の情報を比較検討して「えい、やー。」と、日にちを決めなければなりません。
そこで判断力が必要となります。
また、登山をしている時の道で、どこが高低差が少ないか、どの場所の方が安定性があるか、というのを目で確認して瞬時に判断をして足を踏み出さなければいけません。
それを繰り返しすうちに、瞬時に考えて判断するということが、だんだん慣れて鍛えられていきました。
人は毎日どんな小さなことでも判断を繰り返して生きていると思いますが、条件反射で判断をしているということも多いと思います。
ですが登山の場合は、これまで日常で行なわないような判断ということもありますし、どの場所に次の足を置くということは、判断を間違えると転んで怪我に繋がってしまう可能性もあるので、慎重になり少し脳みそに負荷がかかかかります。
そういった負荷のかかる判断を繰り返すうちに、段々と判断力が増すように思えます。
このようにして「体力と判断力がついてきたな。」と、ジワジワと実感してきまして、日常生活においても、今までだったら行動を起こすのでが時間がかかってしまっていたようなことも瞬時に判断して体が動くようになりました。
この変化は日常生活に大きな違いをもたらしていると感じます。
なので、1度ついた体力と判断力を衰えさせたくないという気持ちもあって、登山を趣味にして頻繁に山に行きたいと思うようになったのです。
私の周りにも、すぐに決断ができないとか、ぐるぐる悩んでしまうという人がいるのですが、そういった人にこそ登山をオススメしたいです。
登山で行う決断は、グズグズなんて悩んでいる暇ないので、瞬時に決断ということを繰り返していくうちに、日常生活でもすぐに決断できるようになると思います。
また、決断したことをすぐに実行するためには、体力が必要なわけで、その体力も山に行ったら自動的についてきます。
皆さんも、山登り始めませんか。