アウトプットとつぶやきと

日々のあれこれをランダムに綴っています

アラフォー 初めての富士登山 1日目

コロナ禍で、富士山の登山者の数が少なくなっているという事と、山小屋も受け入れ人数を減らしているという情報を知って「今が富士山に登るチャンスだ!」と、思った私。

 

富士登山に向けて山形にある月山で準備登山をしたり、必要な山道具を揃えたりレンタルしたり準備は整いました。あとはツアーに申し込んで、富士山に行くだけ!

 

ネットでツアーをいくつか調べたところ、お値段も安くて富士山ガイドのついたツアーである、サンシャインツアーの富士吉田口ルート八合目以上の山小屋を確約されたツアーに申し込みました。

 

www.sunshinetour.co.jp

 

山小屋を選べるタイプのコースもあったのですが、どこの山小屋がいいかは全くわからなかったので、とにかく8合目以上の、山頂に近い山小屋に泊まれるコースを選びました。

 

サンシャインツアーの良い所は、1名でも催行してくれて、出発の2日前の午前中までならネットで申し込みがで切るところです。

 

私は、自分の登山装備を持っていたので、装備をレンタルする必要もないので、ギリギリ2日前に申し込むことができた訳です。

 

ぐずぐずしていたらお盆休みに入ってしまい、お盆休みには台風がいくつか日本に接近していました(汗)。

 

雨の中での登山はしたくなかったので、ギリギリまで天気予報を見ながら出発日を狙っていて。

 

ちょうど台風と台風の間の一日が、なんとかお天気が持ちそうだったので、8月11日出発でツアーに申し込みを入れたのでした。

 

ツアー当日は、新宿の都庁下の大型バス乗り場に集合です。

コロナ禍だから、そんなに参加者数も多くないかな?と思っていたのですが、集合場所について驚きました。めちゃめちゃたくさん人がいます!

 

そして、今まで参加したバスツアーだと、お1人様が多かったのですが、今回は若いグループが多く、正直1人はとても心細かったです。

 

でも、もう申し込んでしまって後戻りはできないので、あとは無心で着いていくしかないと腹をくくりました。

 

バスに乗る前に検温をして、決められた座席に座って出発です。

 

驚いたことに、そのバスにはツアーの担当者らしき人は、一人も乗車しませんでした。

バスの運転手さんのみです。

 

発車してからバスの運転手さんから、休憩場所やレンタル装備品のピックアップの後、富士山5合目に行くことをアナウンスされました。

 

新宿を出発してから、休憩でどこかのサービスエリアに寄って(どこのサービスエリアだったかは忘れました)、次に止まったのはやまどうぐレンタル屋河口湖店さんでした。

 

着いたら、お店のスタッフの方がバスに乗り込んできて、レンタルを希望した人はバスを降りて、お店で自分の頼んだものをピックップして、またバスに乗り込むように指示を出していました。

 

私はレンタルしないので、そのまま車内で待っていました。すると、9割ほどの人がが続々とレンタル屋さんに吸い込まれていきます。

このツアーのほとんどの方は登山装備をレンタルしているようでした。

 

そして、手早くレンタル品をピックアップして、みんなバスに戻ってきたら、富士山5合目を目指してバスは走りだしました

 

f:id:mamiemonblog:20211014111455j:plain

 

ようやく富士山五合目に到着したら、また外からスタッフの方が1人バスに乗ってきて、ツアーが利用できる専用の着替えとロッカーの場所(雲上閣)を教えてもらい、1時間後にロータリーの所に集合するように説明をしていきました。

 

以前サンシャインツアーを使った人の体験談を、ブログで読んでいまして、ご飯を食べて集合するまでにそんなに時間がないことを知っていたので、さっさとロッカーに富士登山に不要なものを預けてきました。

 

もともと、下山後に行く温泉用に着替えとかを持ってきていたのと、バスに乗り込んできた案内係の人が、荷物はなるべく減らした方が良いということを言われていたので、減らせるものは減らしました。

 

私の荷物は、月山での登山経験から荷物を減らしていたので、(重い荷物もって長時間歩くの無理だと悟ったので)少なかったのですが、その中からおやつなど山小屋で買えるものは置いていくことにしました。

 

もう既に登山の服を着ていたのと、装備も自分のなので、バスロータリーの辺りで石を椅子にして、持ってきたおにぎりを2つ食べお腹を満たしました。

 

そして、富士山5合目にある小御嶽神社に、富士登山無事に行って帰ってこれるように参拝をして、ぶらぶらしたら1時間があっという間に経ちました。

 

f:id:mamiemonblog:20211014090956j:plain

 

集合場所に行ったら、今回お世話になる富士山ガイドの方が2名いたので、みんなが揃ったら出発かな?と思ったら最後の荷物チェックが始まりました。

 

私は、山小屋では着替えないし、おやつも水も途中で買おうと、必要最低限しか持っていませんでした。

 

なので、これ以上減らす物はなかったのですが、他の方々は水を2ℓ入れていたり、おやつの大福を5個ぐらい持っていたりで、私もびっくりするくらい荷物を持っていました。

 

それらは、ガイドさんに見つかって、大きな黒いボストンバッグの中に回収されていきました。(下山した後に、そのボストンバッグから、回収するというシステムになってます。)

 

ガイドさんが、それぞれのリュックを手で持って、重さがオッケーになるまで荷物を減らすことになりました。(これ、結構時間かかりましたw)

 

荷物が減ったら、最後に登山靴の靴紐を結び(もちろん結び方も教えてもらいます)、いよいよ富士山頂上へ向けて出発です。

 

富士山5合目の入り口には、富士山保全の協力金を募っていて、協力する人は1,000円払う事になっています。

1,000円払うと、証明の木札のようなものを頂きます。この貰えるものは、毎年違うようで、私も1,000円払って木札を頂きました。

 

富士登山口付近には、足の裏の泥を払えるマットが設置されていて、富士山に外から持ってきた種や菌を入れないような仕組みになっていました。

 

外から入ってきた生物が、富士山の生態系を壊すことを防ぐためだそうです。このことを知らなかったので、とても勉強になりました。

 

登山を開始して、緩やかな上り坂を歩いている時に、山道の写真を歩きながら撮っていたのですが、ガイドさんに止められました。

 

歩きながらの写真撮影は危険なのと、ペースが落ちてしまうからということでした。写真を撮ってもいいのは、休憩とかで足を止めている時だけにしてほしいということでした。残念ですが、団体のツアーなので、仕方のないことだと思います。

 

総勢20人以上はいたと思うのですが、登山に不慣れな人はガイドさんのすぐ後に着いて登るように言われていたので、私はなるべく前の方について、登ることにしました。

 

5合目から入って6合目付近まではなだらかな上り坂なので、そんなに辛くもなく、またガイドさんの歩行ペースがゆっくりなので、辛くなく登れていきました。

 

下山してくる人と6合目まではすれ違うのですが(吉田口は6合目以降は登りと下りは違うルートなので)、みんな同じように疲れた顔をしていました。

 

それを見たガイドさんが「あれ、明日の皆さんの顔ですからね(笑)。」って言われてて、どんだけ辛いのかドキドキしました。

 

6合目を過ぎたあたりから岩場が出てきて、富士山が噴火した時にできたんだろうなぁというような、溶岩です。そこを、地味に登っていきます。

 

私は月山で、富士登山準備をした時にストックの使い方を習っていたので、今回もストックを使いながら登ります。ストックのおかげか、脚だけで登るよりは楽な気がします。

 

やっと7合目の山小屋で休憩することになりました。私は、どうしても7合目にあるトモエ館でしか売ってない「富士山クリームパン」が食べたくて。(もしそこで休憩しなくても、こっそり買っておこうと狙っていました。)

 

偶然にも、トモエ館で休憩することになったので、気兼ねなくクリームパンとチャイを買って糖分補給ができた!

f:id:mamiemonblog:20211014091017j:plain

 

ついでにお手洗いも借りたのですが、ガイドさん曰く「トモエ館のお手洗いは吉田ルートの山小屋の中でも1・2を争うほどの綺麗なお手洗い」ということで、確かに綺麗でした。

 

少しではありますが、手を洗う水も出たのですごく驚きました(富士山では水が使えないと思い込んでいたからです)。

 

ゆっくり歩いているので、休憩もそんなにたっぷりな時間を貰えるものではなく、また歩くことになりました。

 

しばらく岩場が続きます。また、7合目から8合目までもが、とっても長い距離でした。岩を登っても登っても8合目が見えてこない。

f:id:mamiemonblog:20211014091052j:plain

ところどころで休憩をしながら登ったのですが、ここまで来るとついてこれない参加者の人が何人か出てきました。

 

だんだん遅れて、列の一番最後になってしまい、明らかにぜーはー言って辛そうです。ガイドさんも、リタイアすることを提案されました。

 

やはり自分でも、もうこれ以上は無理ということが分かったからか、リタイヤをして7合目と8合目の山小屋に泊まることになっだそうです。

 

確かに登る前にも、「ガイドさんの判断でリタイヤをお願いすることがある」とは言っていたのですが、ここまで来てリタイヤっていうのはかわいそうだなぁと思いました。

 

そして、そのままついていける人達は、黙々と登り8合目の白雲荘という山小屋のところで休憩をしました。

f:id:mamiemonblog:20211014091125j:plain

 

スープやココアなど、休憩の時に頼むことができました。私は、しょっぱいものが飲みたくなったので、卵スープを買いました。(値段はこんな感じで富士山価格)

f:id:mamiemonblog:20211014091155j:plain

 

ずっと歩きながら汗をじわじわと書いていたので、塩分が必要になってきたんだと思います。こちらで飲んだ卵スープは下界の卵スープよりも美味しかったです。

 

そして、その日のお宿は、吉田ルートの山小屋の中で一番高い場所にある御来光館という山小屋(8.5合目)なので、8合目にたどり着いたとはいえ、まだまだ登らなければいけませんでした。

 

ガイドさん曰く、今日登れるだけ高いところに登った方が、明日の朝出発してから頂上までが楽なので頑張りましょうということでした。

 

すっかり夕方近くになり、もうちょっとするとヘッドライトを使わなければいけなくなるので、その前に山小屋に着けるように頑張ろうということでみんな満身創痍だけれども、頑張って登りました。

 

8合目にもトモエ館があって、こちらにもここでしか食べれない、「富士山アンパン」が売っていました。(見た目はクリームパンと一緒w でも、中身が違います!)

f:id:mamiemonblog:20211014091432j:plain

 

それを買って明日もおやつにします。また、こちらではアンパンを買うと、飲み終わったペットボトルを引き取って捨ててくれるので、ありがたく空のペットボトルをお願いしました。

 

8号目から8.5合目まですぐなのかと思ったら全然そんなことなく、それからまたしばらく山を登ることになりましたが、頑張ったおかげで暗くなる前に山小屋にたどり着くことができました!(写真は、寝る前に取ったものなので夜です。)

f:id:mamiemonblog:20211014091509j:plain

 

私にとっては、人生で初めての山小屋です。ドキドキワクワクしながら中に入ったら、寝るスペースは2階の部分ということで、はしごが屋根裏のようなところから伸びていました。そこに次々と寝るスペースを割り当てられ、登っていきます。

 

コロナの感染症代謝対策でひとり一つの寝袋、横の人との間には布で仕切りがされていて1人のスペースが守られていました(写真は、すっかり取り忘れました)。

 

数年前に富士登山をした人の話だと、山小屋は一つのスペースに3人くらいが押し込められるようだったので、今年は本当に人数が少なく快適だったんだなぁと思いました。

 

自分のスペースで荷物を解いたり、くつろいでいるとご飯の時間になって呼ばれました。

山小屋はカレーライスが出てくるものと思い込んでいたのですが、こちらの山小屋はハンバーグ定食でした。

スープとサラダも付いてボリューム満点、私はお腹がとっても空いていたので、全部ぺろりと食べてしまいました。

f:id:mamiemonblog:20211014091454j:plain

 

あとで知ったのですが、お腹いっぱいに食べると、その後横になると肺が圧迫されて高山病にかかりやすいそうなので、食べる量は気を付けたほうが良いのかもしれません。

 

幸いにも私は標高が高くなって空気が薄くなる頃から、ガイドさんに促されるままずっと深呼吸をしていたので、今回山病にはかかることなく普通に過ごすことができました。

 

御来光館のトイレもとても綺麗で、手を洗う水もありました。ガイドさん曰く、このお宿のお手洗いが吉田口ルートの山小屋で一番キレイということです。

 

ご飯を食べて外の景色を見て、写真を撮ってトイレを済ませたら、もう寝る準備です。

次の日に備えて準備をしたら寝袋に入ってさっさと寝てしまいました。翌日は朝3時半の出発とのことだったので3時に目覚ましをセットしました。

 

山頂に一番近い山小屋に泊まれたので、3時起床でも十分間に合うようなのですが、8合目ぐらいの山小屋に泊まったら、もっと前に起きなければいけなかったと思うと、御来光館に泊まって本当に良かったなぁと思いました。