登山デビューで月山登拝 丑年御縁年の出羽三山ツアー 2日目
1日目の様子はこちらのブログです⇒
個室対応の宿坊である生田坊に泊まっていたので、メインの宮田坊まで移動しなければなりません。
なので、4時頃起床して5時前に宮田坊集合だったと記憶してます、朝めっちゃ早くて寝坊して遅れるかと思った。
宮田坊さんに着いたら、朝とお昼のお弁当を受け取り、バスに乗って月山の登山口まで移動します。
幸いにも朝からお天気が良く、絶好の登山日和でした。
登山するのが学生の時以来で、月山がどんな風な山なのか、果たして自分が登れるのか不安な気持ちでいっぱいでした。
この時点で、他のツアー参加者さんと特にお話しをしたり、仲良くなったりはしていなかったので、他の人の登山歴がどんな感じなのかも全く知りませんでした。
(経験者ばっかりだと、ついていけないかもという心配。)
登山グッズや服装を見ると明らかに自分の持ち物っぽいので、登山初心者ではなさそうな雰囲気はあります。
月山8合目の登山口に到着しました。
8合目は結構標高が高く、青空と白い雲を遠くに眺め、とても景色が良かったです。これだけで大満足。
今回は羽黒さんルートというルートをたどり、月山頂上まで着いたら姥が岳のロープウェーを下って最後は下山します。
ツアーガイドさん2名に加え、月山の先達さん1名の合計2名の方に引率されての登山になります。
登山開始時に、参加者のうち何人かが、ストックをの準備を始めていました。
私もストックは持っていたのですが、どのタイミングで使うのか全く想像もつかなかったので、「今なんだ!?」と焦りつつ自分も便乗して用意しました。
弥陀ヶ原湿原を通り、御田ヶ原参籠所で最初の休憩です。
ここまではさほど辛い道のりではなく、ハイキングのような感じでした、朝早く出発して朝食もまだ食べていなかったので、休憩の時に手渡された朝食を頂きました。
ちょうど外にあったベンチとテーブルを使うことができたので、青空の下で塩気のきいたおにぎりを食べました。美味しかった。炭水化物万歳!
その時に実は今回登山が初めてということをボソッと言ったら、近くにいた女性も「実は私も。」ということで一気に親近感。
彼女もストックをどのタイミングで使うのか全くわからなくて、ドキドキしていたそうです(笑)。
朝ごはんを食べたら、そこから仏生池小屋という山小屋まで九合目にある山小屋まで登山開始です。
綺麗な湿原を一定のペースで歩いていきます。途中で休憩を入れながら歩いているので大きく遅れることもなく、ついていけました。
先達さんが甘党だったみたいで、仏生池小屋で売られているアイスクリームを食べたいから頑張ろうと言われ、小山で頑張って歩くことになります。
佛生池小屋が見えてくると、まるでそこは、日本ではなく(行ったことないけど)スイスとかあっちの山の景色のようでした。
私も甘いものが大好きなので、物象池小屋でチェリーソースのアイスクリームを頼んで食べました。登山をしていて疲れた体にアイスの冷たさと甘さが染み渡ります。
そこから月山神社頂上にある月山神社まで登山開始です。だんだん岩もごつごつしてきて険しくなってきました。
ストックを使っていたのと、あと機能性タイツをズボンの下に履いていたので、足が楽々上がってそんなに苦労することもなく、岩の道を進むことができました。
機能性タイツ凄いですね。
また、まだ初夏だというのに、トンボがたくさん飛んでいて、しかもとても人懐っこくて、私の指に1羽泊まり、全然離れようとしませんでした。
そしてしばらく一緒に登山をしたんですけれども、月山は過去の山と言われていて、亡くなった人と会える山とも言われているそうです。
何かの本で読んだのですが、トンボは亡くなった人の魂が宿っているそうで、私の指に止まっていたトンボもひょっとして亡くなってしまった、私の知り合いの誰かだったのかもしれないなんて思ったりしました。
月山頂上が近くなってきて、「行者返し」という大きな岩場を通らなければいけないところに出てきました。
そこでは、「ストックを使わないで手を使って登った方が良い」というアドバイスでストックをしまって登りました。
今回のツアーでは、ツアーガイドさんが要所要所で山の歩き方を教えてくれました。
例えば登る時には、高低差の低いところを探して登った方がいいとか、ジグザグに登った方がいいとか、ストックを使う時は三点支持とか。
1日の中で、登山の技術をたくさん教えてもらいながら実践することができて、とても勉強になりました!
月山の頂上は、月山神社が夏の間だけやっていて、写真は入口までしか取ることができません。
神社の中に入ってお祓いをしてもらい、先達さんが神社の前で祝詞をあげてくれました。感動!
また、こちらの神社では先祖供養ができるということで、私も父方と母方の先祖の供養をお願いしました。
神社のお守りの授与所に、百名山の月山頂上のバッチもあったので、私はそれをお土産に買いました。(初めての頂上バッジ)
月山神社を後にしたら、神社の近くにある頂上小屋に移り、そちらでなめこ汁を買って朝持たせてもらったお昼ごはんを食べました。
なめこ汁はなめこ以外にも、その土地でとれた見たことのないきのこも入っていて、歯ごたえ抜群でとっても美味しかったです。
こちらの頂上小屋は宿泊することも出来て、食事が美味しいので有名だそうです。私もいつか泊まってみたいと思います。
月山神社を後にしたら、あとは姥沢リフトまで下山します。
こちらの道は大きな岩がゴロゴロあって、急勾配で降りるのにとても勇気がいりました。(降りるのに精いっぱいで、写真撮れず。)
ですが、ストックを持っていたのでストックを使って三点支持をすることで、体の安定が保てたので安定して降りることができました。
途中、雪がまだ残っているところがあって、雪道を通ったのですが、想像以上にツルツル滑って何度も転びそうになりました。
下山するに従って、だんだん雲が出てきて、天気が崩れかけてきたのですがなんとか下山するまで降られずに済みました!
なんとかリフト乗り場までたどり着いた時には、達成感と安堵の気持ちでいっぱいでした。
リフトに乗って降りている時に、リフトの肘掛のところにトンボがまた一羽止まってきました。
しばらく止まったまんまで、じっとこちらを見ているのを見ると、亡くなった誰かが合いに来てくれているみたいで、なんだか胸がギュッとしました。
月山登山を終えて、登山がアリかナシかということを考えると、断然アリということで、この後で本格的に登山を始めようと決めました。
東京へ帰る道すがら、立ち寄り温泉によってさっぱりと汗を流し、あとはサービスエリアで夕飯を食べたりしてスムーズに東京に帰ってこれました。
今回は主要な登山グッズをレンタルしていたので、洗ったりメンテナンスすることもなく、翌日に山道具レンタル屋に返しに行きました。
(希望すれば郵送で送ることもできます。)
これが、私の登山デビューのお山「月山」でした。